今月のトップ詩。::LOG
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雨上がりブルーまたはグレー 投稿者:運竜 さん 投稿日:2004/09/27(Mon) 23:27 No.60 | |
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雨上がりは晴れるだろうか
子供が描くと水色の世界
ホコリの綿くずみたいな雲 モノクロトーンが貼られた空気
水たまりに映るグレー 漆黒というにはあまりにくすんでいる
きっと大人が描くとグレーの世界
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| Re: 雨上がりブルーまたはグレー Aya-Maidz. - 2004/09/27(Mon) 23:28 No.61 | |
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7月下旬に更新する予定が、実際には8月に突入することになってしまったのですが、めげずに原稿準備です。今回の作品は運竜さんの『雨上がりブルーまたはグレー』をば。
短い作品なのですが、雨上がりの空という一つの素材に対して子供の視点と大人の視点による対比、その目の付けどころの違いにはっとさせられるような、かなり印象的な作品でした。が、個人的には
> ホコリの綿くずみたいな雲 > モノクロトーンが貼られた空気 > > 水たまりに映るグレー > 漆黒というにはあまりにくすんでいる > > きっと大人が描くとグレーの世界
大人の描いた雨上がりの空模様を押さえた上で、子供の描く“水色の世界”の光景を見たかったと強く感じるんですよね。詩のテーマとして全く逆転してしまうことにもなるんでしょうけれど、極端な話、子供の描く“水色の世界”と大人の描く“グレーの世界”の扱いが全く逆でも良かったように思うのです。
それは私がその“グレーの世界”を描く大人に属する人間だからこそ、なのかもしれませんが。
ただ、本作品のような大人の視点と子供の視点の主従関係では単純に大人の世界ってくらくて面白くないよね?って感じの、ぶっちゃけるとありがちなテーマと結論に落ち着いてしまうんです。
それなら主従関係を逆転させて子供の、あるいは純真に対する憧憬を抱かせる方が作品としては映える/より印象的になるんじゃないかと感じたわけです。それこそ「私がその“グレーの世界”を描く大人に属する人間だからこそ」の感想になるわけですが、「大人」という言葉に比べて「子供」という言葉は明確な記号化された形を持っていないので、詩の中で綴った“水色の世界”がそのままユニーク(即ち唯一無二)としての個性を持つことになる筈なんです。
もちろん「憧憬を抱かせる」描写なんてそうそうできるものじゃないですし、そこが一番難しいところではあるんですけれど、ね。
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