白い陶のカップ　キャラメルマキアート　その　薫りたつ時を愉しみながら
あなたのこと想う
遠い異国のあなたのこと

今日届いたのあなたからの手紙に添えられていた　ラクダと　見知らぬターバンの男たちと　砂漠のキャンプでのあなたの写真
夕焼けの空色がとても綺麗ね

あなたは　ひとつの場所では　生きてはいけない
写真家さん
明日は　いったいどこにいて　どんな景色を映しているのかしらね

NYのマンハッタンの空の下？
それとも　イギリスの片田舎で　のんびりレンズを覗いているのかしら？　ひょっとして　日本の京都あたり？

そして
またひょっこりと戻ってくるのね
悪びれもなにもなく　春風の笑顔で。束の間の季節は過ぎて　あなたはまた旅に出るの

ええ
あたしはいつもここにいるから
気が向いたら
いつでも戻っていらっしゃい


-ママぁ　このしゃしんなぁに？　あ、あのおじちゃんだぁ　また、おもちゃ持って来てくれるかなぁ-
-そうね
いい子にしてたらね-



風ながれる緑のどこかで
小鳥のさえずり

しゃしんのおじちゃんは
おもちゃを持ってよくうちにあそびに来るの
いつもわすれたころにね
しゃしんをおくってくれて
またちょっとわすれたころにね
うちにあそびに来るんだよ

なんだかびっくりばこみたい

わすてたころにひらいてね
いつもびっくりさせるのよ

ママはね
おひるごはんのかたづけはおわったら
ぼぉっとするのがすきなの
わたしはそのとき　ママがのんでる
あまーいにおいが　だいすき

きょうもね　いつものようにママ
おじちゃんのしゃしんをみて、ぼぉっとしてて

そしたらね
いりぐちのベルがなったの
なんでかわかんないけど
「おじちゃんだー」って思って
ママより先にいりぐちあけたらね
やっぱりにっこりわらったおじちゃんがいたの

おじちゃん！
おじちゃんっ！
きょうはびっくりしなかったよ！！


-----
※今回の投稿には返詩・返歌のご希望をいただきました。