Life is a Flower.

詩の話とかWebっぽい話とか、とにかく雑多に。

2009年03月31日

文学極道の2008年の年間各賞が発表された。

えーと、30日に文学極道2008年の年間各賞が発表されました。平川さんに年間各賞の選考手伝ってってヘルプに呼ばれた際には「(選考委員特別賞だけ選考した)去年よりも仕事がタイトなんで微妙だわぁ」って返事してたんだけど、その割には私、頑張った。頑張ろうがそうでなかろうが、各月の優良作/佳作の約250編ほどの作品は読むんだけどね(去年除く)。

毎年、選考作業の際に思ったことや気になった作品のことに触れるようなことを書きつつ、結局旬を逃してきたわけですが、今回はちょっと頑張ったので選評の原稿の話が回ってきそうな予感がなきにしも非ずなので、機会があればそちらで、ということで。あと、あっちのブログを有効活用してくれって話も挙ってるので。

そうでなければ、旬を逃さないようにここでなんとかするかもしれません。しないかもしれませんw

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2008年04月18日

文学極道経由で2つほど。

まず一つめ。2-3日ほど前のニュースなんだけど、文学極道2007年度の年間各賞が発表になりました。選考が始まった頃の私はちとばたばたしてまして、今回は年間最優秀作品賞と選考委員特別賞の選考だけ関わる形になったんですけど。

なんかブログの方に選評等は今しばらくお待ちください。って書いてあるんだけど、ブログ向けに選評って書かなあかんのかなぁ? 本だけちゃうの?とか勝手に思ってたんだけど(と書いておけば平川さんあたりから何かしらの連絡や訂正があるものだという甘い期待を抱いてみる/おぃ)。

本の話に触れたついでなんですけど、同じくブログによると今年の分と2006年の分をまとめて本にするらしいですよ。

二つめ。これは先月末?今月初め?のニュースなんですが、第1回 21世紀新鋭詩文学グランド・チャンピオン決定戦ってのが開催されます。月刊 未詳24と文学極道の提携企画っていうことです。

詳細はサイトの方で確認してもらうことにして、大雑把にポイントを拾い上げると、

こういう形で有力な筆者なり作品を集めた後、そういったソースをどういう風に活かしていくのか?っていう点が長年の課題になってるんですが、そもそもこういったイベントが盛り上がらないと始まらないわけで、そういう観点からも応援したいイベントの一つ。興味がある方はどうぞです。

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2007年03月28日

文学極道から色々と。

年間各賞の選考作業に本格的に入った2月半ば辺りからまるで顔を出せてない文学極道からの話題だったりするんですけど。幾つか動きがあったので、ひとまず今日のところはさらっと。ね。

一つはサイト移転。年末くらいからだったかな? 内々で話題に挙がってたんですが、実際に移転しました。3月に入った辺りから「まもなく」とか「年間各賞発表と合わせて」とか聞いてたんですけど、今朝寄ってみたら移転してた。という(笑。

現時点では旧URLでも移転先URLが告知されてるんで辿っていけるんですけど、旧文学極道があったサーバって有償のレンタルサーバだったと記憶してるんで、要はいつかは分かんないけど時期が来れば繋がんなくなるってことでもあって、そうなる前にお気に入りやらブックマークやらを改めて登録し直しといた方が良いよ、と。この件はこれで終わり。

も一つは、2006年の年間各賞が発表された件。

この件については別の機会に触れよっかなと思ってるんですが、去年も同じように思ってて機会を作れなかったのはナイショです。選考委員特別賞とかで、わざわざ私まで選ばさせていただいていただきまして、そんなこんなでネタはあるんです。ちなみに去年もあったんです。えーと、とにかく次の機会に(笑。

ま、無難なところに無難な形で落ち着いたんじゃないかなぁとは思ってたりしてます。

そ言えば、移転に合わせてbungoku.jpってなドメインを取得されたようなんですけど、おかげで全体的に各コンテンツのURLが短くなって良い感じだなぁ。

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2006年09月02日

奨励賞とか。@うおのめ文学賞

今回のエントリー作はうおのめ文学賞サイトの感想板でもあまりにもどうしようもないと言われたり、それを受けて2ちゃんねるでもたしかにどうしようもない感じだったwとかコメントがあったんですけどね。それでも一次選考(=私の選考)以上最終候補作未満「ある夕刻に」「片思い」「雨脚」のエントリーはうおのめ文学賞的には意義があったと受け止めてるのだわ。

総論としてはここで挙げた作品って読みやすいんです。詩って、私の私による私のための独り語り(謎)、または小難しくて分かんないっていう両極端な認識があるようで、詩を読む人がその人の基準で普段詩を読まない人に向けて「この作品良いよー」と勧めても意外と反応としては???ってことが多いんですよね。少なくとも私はそうなの。で、そういう場合には今回の3編の方が反応は良かったりもする。

詩に興味を持ってもらう入り口としてはちょうど手頃な作品だと思うし、そうした作品がうおのめ文学賞というきっかけで読んでもらえるというのは有意義だと考えてるんです。うおのめ文学賞は背景からして小説の方が強いですし必然的に小説を書く人が集まる。そういう方々にも向けて。

あとうおのめ文学賞っていうイベントが例えば優秀賞になったらプロへの道が開けるだとか、少なくともどこの新人賞に出しても最終選考は堅いとかいうお墨付きを与えられるようなイベントなら良い作品だけ取り上げていれば良いんだろうけど、現実としては年に一回の力比べっていうイベントなんで次回に向けて目標にしてもらいやすい作品を挙げるってことも必要で、そこいらの考慮が奨励賞に「片思い」を挙げた理由だったりもします。

「雨脚」も奨励賞に推したかった作品。今回挙げた3編の中で完成度はこの作品が一番高かったと受け止めていますし、私も一定の評価を付けていました。あと他の部門の選考委員の一人がこの作品をかなり気に入ってたようです。ちょっと普通過ぎる形にまとまって作品が必要以上に小さくなったかなぁという感も。感情の吐露だけになりそうで踏みとどまってるようで、でも抑え切れずにぽろっと安易な言葉が出るような不安定さがそれはそれで片思いって感じもして、荒削りなんだけどなんとかしようっていう意志は作品から感じられる「片思い」の意気込みを最後は評価したんですけど、実は今でも「雨脚」を推した方が良かったかなぁとか。ちょっと思い悩んでいたり。いやいや、やっぱり奨励賞に推すことによるメッセージ性という点では「熱帯アメリカ」や「ロシアパンを売る少女」に分があるかな。うーん……。

ともあれ今回取り上げた3編に共通して言えるのは、前に挙げた通り読みやすい反面、テーマに対する掘り下げが乏しくてあっさりしすぎてる点。「ある夕刻に」は読み手のイメージを誘導する言葉と読み手のイメージに委ねる場面の配置がちぐはぐで、そこを解消できれば4連目でさびしさという言葉を使うことなく夕闇のような微妙な色合いのイメージを想起させる余地が生まれるし、「片思い」は全体として表面的な部分を追いすぎ。「雨脚」にしてもメインは雨としても最終連の望みの絶えると、あっさり答えを出して読み手が余韻に任せてイメージに身を委ねる余地を奪ってるのはマイナス。

読み流される前提での創作ならばいざ知らず、そうでない場合はある程度はテーマを掘り下げていかないと、読後の印象に残る作品にはならないものですからね。程度については作品の指向性に依存するでしょうけど。

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2006年08月30日

ロシアパンを売る少女@うおのめ文学賞

うおのめ文学賞の採点時は「ロシアパンを売る少女」は前に取り上げた「星屑の停留場にて」や「熱帯アメリカ」と違ってコンテスト形式で強く推せる要素を持ち合わせてないんで飛び抜けて高評価は受けないんだけどコンスタントにポイントを稼いでたかな。大江さんがやや高めの評価で、それと比べて私はやや低め。他のスタッフがその間くらいの評価をしてた様子。

この作品、物語としてはエントリー作の中で一番と言って良いくらい面白かった。じっくり読むとその度にちょっと夢想したくなる要素が幾つか含まれてるのもちょっと興味深いんですよね。時々ゆっくり読み入って、ちょっと考えてみたり、浸ってみる。そんな感じの。例えば7連目の

その貧しいロシアパン売りの少女は
「ロシアパンを売る少女」という絵が
国立美術館にあることも知らず
それが傑作とよばれていることも知らず
今日の糧を得るためにまた街頭に立つ

この、それぞれの少女の関連性とか。ここからまた新しい物語が一つくらい作れそうな。こういう程よい隙っていうか、行間っていうか、そういうのって物語を語る上では結構大切だと思うのよね。作品に入っていきやすくなるじゃないですか。うん。強引に読み手を作品世界に引きずり込むほど力はないんだけど、身を任せるとずるずると引き込まれていく。

ただ、逆にそこがコンテスト形式で甲乙をつける際には弱みになるのも事実。選考する期間には限りがあるし、他の作品も読む必要あるし。そうなるとある程度分かりやすいすごさ、ってのが必要になってくるんですよね。

分かりやすいすごさという点では、寸評では難ありと評価したけど転調のセンスは正直すごいんじゃないか、と。6連目は7連目にかかっていくんですよね。で、12連目に出てくる女王様って冬の女王(おそらく。雪の女王って選択肢もあることを思いつく。と追記)のことで、13連目以降を導くように劇詩っぽく場面転換。

ま、このすごさをどう捉えるかっていうところで今回は混乱の元と判断したんだけど、穂積みず(mizu K)さんにはこのセンス自体は今後も維持してほしいなぁ。と個人的要望。センス、という絡みでは正直に言うと1連目はコケてると思うけど。というか、改めて読み直すと1連目って浮いてるような。

奨励賞っていう形でこの作品を推すことも考えたんだけど、うおのめ文学賞のことを考えると"最終候補作 > 奨励賞"と位置づけて、一次通過以上最終候補作未満の作品を取り上げた方が良いかな?と考えて奨励賞では「片思い」を挙げた都合、結果としては「ロシアパンを売る少女」は埋没しちゃった感はあるんだけど。

でもこの作品は良いよ。エントリー作の中では長めで、転調に使われた手法が分からないと混乱するかも?だけど、さっき補足入れたんでそれを元に読むとすんなり物語に入れると思う。読んでない人は是非。そんな作品。

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2006年08月29日

「熱帯アメリカ」@うおのめ文学賞

引き続きうおのめ文学賞の結果について。作品自体に関しては寸評の他、選評でも取り上げてるのでちょっと違う視点から。

まず「熱帯アメリカ」なんですが、この作品はうおのめ文学賞という舞台を考えた際に私にとってはすごい魅力的な詩でした。選評では“まず丁寧に文章を書く”という基本的なことを、うおのめ文学賞詩部門優秀賞という形で伝えると書いたんですが、この作品を優秀賞に添えることで投げかけられるメッセージ性は正にそれを代弁してくれそうな期待を抱いたんです。

詩という表現手段ってどうも筆者の感情の捌け口になる傾向があって、うおのめ文学賞においても例年一定の比率でそうした作品がエントリーされるんですよね。

で、うおのめ文学賞の理念・主旨としてはオンライン文学の活性化と育成と記されていまして、そこでできることは限られるんだけど、優秀賞として作品一つを取り上げて提示できるのは別に「この作品が一番良かったです、おめでとう!!」だけじゃなくって上述のようなメッセージにおいて何を伝えるか(伝えることができるか)っていう意味合いも大きいんです。これが前回記事のうおのめ文学賞結果発表。でいううおのめ文学賞で優秀賞に挙げるということは次回以降のベースアップのための一つの見本という意味合いも含まれてくるっていうことなんですけどね。

ま、なまじ文学賞を名乗りつつ“まず丁寧に文章を書く”ってことを伝えなきゃいけないというのも多少悲しいといえば悲しいのかもしれませんけど、現実としては妥当といえば妥当かなぁとも思うし。昔何度か投稿していた某誌の小説コンテストでも、受賞作発表号で一次選考担当された方々が6ページも取って同じこと言ってましたしね。話が脱線したけど。

そういう作品の放つ魅力とそこから受けた期待感を持ちながら優秀賞に及ばなかったのは、やっぱこの作品が持つ弱点だった。この作品の評価は詩部門の選考でメインをはった大江さんと私では高評価だったものの、他の部門の選考に関わられた方々からの評価はかなり二分してました。やっぱり「で?」と聞き返したくなる読後感が気になったんだと思う。あと、舞台となっている中米の異国情緒がある程度知識として(とまで行かずともニュアンスを)持っていないと伝わりにくいかなぁ、とも。

この作品、主観など極力フィルターを排除しようとした意図が感じられる作品なので、そういう方向への推敲はあまり好ましくなさげだけど、フィルターを意識させないフィルターのかけ方にこだわってみても面白いと思う。

こういう形ででももう少し何かしらに焦点がないと、と感じさせるのは作品舞台の閾値がそれだけ高いからかもしれないとも思うし、コンテストという形式で甲乙をつける場合、筆者が何をどういう手法で見せようとしてるのか?ってのが大きなポイントになったりもするんで。あと上手く言えないんだけど、フィルターが無いのと最低限なのとはまた違うというか。

ともあれ色々と興味も尽きない作品の形です。

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2006年08月28日

うおのめ文学賞結果発表。

前回のエントリーでこれまで通り、うおのめ文学賞については経過毎に書ける範囲でちょくちょくエントリーを重ねていく機会があるでしょうし、文学賞の本サイト共々ちょくちょくと目を通していただけたら幸い、かもしれませんとか書きはしたけれど、正直仕事の方が忙しかった……。とか言いつつ、時間の合間を縫うようにお盆休みまでは文学極道でレス入れてたり、休み以後はあいえちゃん【誰?】とTCGABCDでネット対戦してたのはナイショだけど(笑。

さて本題。うおのめ文学賞についてなんですが、今回は選考(+各作品の寸評)だけじゃなくって詩部門の選評とかも書いてるのは既にうおのめ文学賞のサイトで公開されてる通りで、原稿量と時間が許す範囲でそれなりに書きたいことは書いたつもりです。が、選評ではほとんど触れられなかった最終選考時で挙がった意見とかを交えつつ補足をば。

結果発表の選評では(「熱帯アメリカ」「ロシアパンを売る少女」「星屑の停留場にて」の)最終候補作三編はいずれもほとんど遜色ありませんと書いたんですが、正直なところはやっぱ「星屑の停留場にて」がちょっと抜けてた印象があります。実のところ一番意見の割れなかった部門ですし。位置付けとしては概ね、

星屑の停留場にて >> 熱帯アメリカ > ロシアパンを売る少女

こんな感じ。「熱帯アメリカ」「ロシアパンを売る少女」もそれぞれの長所においては「星屑の停留場にて」と同等またはそれ以上のものを持ってるんですけど、作品の甲乙をつけるとなるとそれぞれの作品が持つ弱点が尾を引いた感があります。寸評でも取り上げている通りに「熱帯アメリカ」は視点位置、「ロシアパンを売る少女」は転調。このことから詩部門については、すごいとか優れているとかそういう以前に隙のなさで「星屑の停留場にて」が飛び抜けたとも言えます。

その「星屑の停留場にて」なんだけど、個人的な意見としては好みの問題も多分に影響してるんだろうけど、前回(第5回)優秀賞の「青い花」の方が良かったと思う。一つは今作の場合、外面/内面の両側から主題となる想いを掘り下げようとする試みからか交互に視点が映るんだけど、その頻度の都合で読む側としてはちょっと意識が散漫になりがちな(場合によっては混乱する)ところに「青い花」と比べた際の難を感じるんです。あと今作の場合おそらく主人公像がある程度イメージできないと訳分からなくなるのでは?という危惧もあったり。

で、ちょっと話を変えるけど、うおのめ文学賞の詩部門って主催のうおのめ倶楽部が小説主体ということもあって弱いんです。私が長らくメインで詩部門の選考に携わっているというのもその現れですしね。それはそれで時間をかけながら全体のベースアップを図っていければよいという話になるのですが、うおのめ文学賞で優秀賞に挙げるということは次回以降のベースアップのための一つの見本という意味合いも含まれてくることになるわけでして、現状を鑑みると「星屑の停留場にて」はそこからも飛び抜けている不安も感じてました。

単刀直入に書くと、うおのめ文学賞をきっかけに一年毎に少しずつベースアップしてみましょー。と声をかけてみて、見本はこれねー、って「星屑の停留場にて」を挙げて、でも大半は思ったことをそのまま書いてるわけで、見本と現実とのギャップが大きすぎて結局優秀賞として取り上げて提示する意味なくなる? とまぁそんな不安です。

んでまぁ、優秀作候補としては「星屑の停留場にて」を挙げつつ、その辺りを問題提起してみたら大江さんどころか最終選考の会議では全会一致で優秀作に決まっちゃいまして。私の抱いた不安は一体なんだったんだろう……。

実際「星屑の停留場にて」以上の評価を他の作品に出してるスタッフ、いませんでしたしね。

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2006年07月31日

うおのめ文学賞エントリー発表

うおのめ文学賞のエントリー作が発表されたようなので様子を見に行く。最近うおのめ企画委員長の大江さん、メッセに上がってこないんで内々から連絡も回って来ないんですよね。なのでうおのめ企画のMLでないとイベントの経過を確認できなくて。

ともかく。詩部門のエントリーは18編。ルール的には短歌・俳句のエントリーが強いだろうと予測しておりましたが、どっちのエントリーないし……。15首 or 15句で1エントリーっていうのが響いたのかな。これまでも短歌・俳句部門はエントリーの多い部門ではなかったのも大きいのでしょうけど。

まだ詩部門だけを軽く一読しただけなんですが、雑感としては今回はエントリー数がこれまでと比べて少ない分だけ、典型的な傾向がはっきりと見えたなぁというのが実際、というところでしょうか。

中断した前回以前は一夏毎にエントリー数が増えていって、それ合わせるように見どころがある作品数も増えてったのですが、例えば自分の感情を(無条件に)分かって?と言ってるのと同義の作品とか行間や作品の密度が足りてない作品も実際にあったわけで、今回は18編と全エントリー作の見通しも良くなった分だけそれぞれの比率ははっきりと目に見えるようになったという実感です。

いや、もう少し読み入ってみないと分からないですが、実際にはいい塩梅(うおのめ文学賞の理念や主旨も考慮した選考委員視点のある種微妙な感覚での“いい塩梅”っていう意味ですが)と言える作品層が今回はないかなぁ。具体的には選考時の記録が色々と残ってる第5回(第5回 / 2004年)のエントリー作で挙げてみるなら例えばつゆやみの夜発情季節辺りに相当するような、選考員特別賞とかあったら積極的に推したくなるような作品。というか、特に発情季節にはかなり点数振ったり佳作奨励賞に推したりしてましたけどね。

これまで通り、うおのめ文学賞については経過毎に書ける範囲でちょくちょくエントリーを重ねていく機会があるでしょうし、文学賞の本サイト共々ちょくちょくと目を通していただけたら幸い、かもしれません。なんだ、その微妙な言い回しは(笑。

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2006年07月02日

うおのめ文学賞エントリー開始。

W杯のグループリーグが一巡したところでブログの更新は止まってしまいましたが、一応ほぼ全ての試合は見てます。びばNHK衛星第一。仕事のお客さんにも「今W杯休みなんですよー」とか返事しながら「でも放送は夜ですよねー」とか軽くかわされて仕事してるとねぇ、なんか感想エントリーを書くような時間にはぐだぐだになってる昨今でして。

それはそうとなんとなく(という言い方は失礼か)夏の恒例になりつつあるうおのめ文学賞ですが、今年もちゃんと開催いたしまして、現在作品のエントリー受付期間となっております(受付期間:2006-07-01〜2006-07-21)。

二年前、読者投票分の件でちょっと色々あった反省点の整理という面を重視して前回は規模を縮小して開催された都合、その時は詩部門は一旦お休みになっていましたが、今年は詩部門の作品受付も復活しております。とりあえず詩部門についてサイトの方から要点を軽く引用してみますが、

詩部門
  • 自由律詩−1編とする
  • 短歌俳句−15首・15句を1編とする

他でも触れられていますけど、要は自由詩と定型詩をまとめて詩部門として作品が受け付けられる形になります。んだけど、短歌・俳句の方、15首・15句を1編とするって多くない? 5回以前って5首|5句でしたよね、確か。ボリュームの上では短歌・俳句の方がちょっと有利っぽい(笑。15首|15句となると、上手くまとめればショート・ショート並みの情報量とストーリー展開が可能になりそうな予感があるので、自由律詩でエントリーする場合はあまりこじんまりした作品ではよほど気の利いたアクセントがないとつらいそうですね。

元々オンライン作家同盟 UONOME RINGのサイト間交流の振興というところから始まったイベントで、これまでの旧詩部門/旧短歌・俳句部門は前者がウチかForyou(に少なからず縁のある)層が主体、後者がリングメンバー主体という傾向がありまして、それぞれの現状を鑑みるとそれだけでおそらく短歌・俳句のエントリーの方が良い作品が集まるかなー?という予感を抱きつつ、自由詩の方でもその勢いに負けない作品が集まると良いなぁとか妄想しております。

っていうのも実行委員長の大江さんから「それなりに選考に関わってね?」って言付けを受けております故に。

ということで、是非エントリーの方、よろしくです。

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2006年06月09日

「狼」13号が届く。

「狼」13号::表紙画像

文学極道でもおなじみの光冨郁也さんが編集・発行されている個人文芸雑誌「狼」。最新号の13号は文学極道特集号ということで共同企画として関わられたダーザインさんから「狼」13号を送っていただきました。何も発起した憶えはないのですが発起人ですので、一応。ちゅうか、ここでいう発起人は客員スタッフと同義ですよね(スタッフはまた別に定義づけられてるので)。多分。

で、「狼」。まだざっくりとしか目を通してないのですが、文学極道の年間各賞受賞者の17名の内、大賞のケムリさんのみ3編掲載で他のみなさんは2編の計35編掲載。大半が既読作品なところを見ると文学極道投稿作(特に月間優秀作or佳作)を中心にした構成の様子(あれ? 月間優秀作or佳作は年間賞選考の際に全部読んだはずだけど→もう3ヶ月以上経ちますので/苦笑)。

ベースは年間各賞受賞者の17名の月間優秀作or佳作からの掲載になっているので、アンソロジーの詩集としても質が高いと思うんだけど、それ以上に年間各賞の選考時に読み通して「これ!!」っていう作品が零れず掲載されてるのが個人的に嬉しかったり。

二部送ってもらったんですが、一部は自分用としてもう一部をどうするかを考えておかないと。

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