詩の話とかWebっぽい話とか、とにかく雑多に。
2007年10月21日
トプカプ宮殿の至宝展
関西キー局でTVCMもやってる展示会。京都文化博物館も大きく出ちゃってさ。とか思ってたんだけど、チケットの半券見て朝日新聞社及び朝日放送が主催として名を連ねているのに気づく。なるほど。ついで言うとasahi.com内に公式サイトもあるわけね。
実のところ当日券1,300円という微妙な価格設定にちょっと疑念を抱いてたんですが(訴求力の高い展示会は概ね1,500円以上するので)、想像してたより良かったです。やっぱ装飾品の比率が高い展示会は見栄えが良くって見応えがありますね。そして色んな展示会を巡っていると、かつて世界の中心が中国であったり中東であったりしたのがよく分かる。
展示品はトプカプ宮殿博物館蔵とトルコ・イスラム美術博物館蔵が中心で、
- 世界帝国に君臨したスルタン
- 宮廷文化と秘められた世界・ハレム
- 輝くオスマン王朝の栄華
- スルタンが愛した東洋の美
の4部構成。
一応、展示会のチラシにはオスマン帝国の政治・軍事・宗教・文化をスルタンの権力とハレムの栄華に焦点をあてて紹介
と銘打たれてるわけですが、副題が〜オスマン帝国と時代を彩った女性たち〜と題されてまして、展示品の中心は第二部の「宮廷文化と秘められた世界・ハレム」と第三部「輝くオスマン王朝の栄華」。
ここでは宮廷文化を彩る様々な装飾品や日用品が並ぶんですが、なんていうか、とにかく豪奢……、というよりむしろケバい感じも。というのもこの部での展示品は18〜19世紀のものが中心で、西欧化とともに宮廷文化が円熟した時代だものね。そういう方向で納得。
トプカプ宮殿は19世紀半ばまでスルタン(概ね皇帝と同意)が居住、且つ当時のオスマン帝国の行政の中心として機能した宮殿。トルコが共和国制移行後、博物館として公開されている同宮殿に納められた様々な物品が展示品として来てるので、同テーマでまちまちに寄せ集めたって感じではないのは意味合いとして大きいかな。
こういうのを観ると、今度はイスラム文化らしい幾何学模様の緻密な装飾が施されたものが見たくなるなぁ。
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2007年09月27日
ナスカ展
前回の記事でも書いてたナスカ展、24日に観てきました。ちなみに言うと「○○日までに△△に行く(予定)」とここで書いて、その後日談を取り上げなかった場合は概ね行けてません【爆】。ということは、exhibition カテゴリで昔、備忘録代わりにピックアップしてた展示会の幾つ行けてないんだ?!とか、そういう面倒な話は抜きの方向で。
で、ナスカ展。
えーと、紀元前後〜600年辺りに現ナスカ市周辺栄えた文化で、アンデス文明においては地方単位で繁栄し、灌漑技術が発展した時期に当たるのかな。ま、地上絵で有名。この地上絵を含めてこの時期のナスカで繁栄した文化にクローズアップしたのが今回の展示会。
アンデス文明ってのは文字のない文明なんで情報伝達や表現手法ってのはそれ以外によるのよね。ちょうどナスカの頃は土器がその役割を担っていたらしく、バリュエーションに富んだ土器が勢揃いしてました。アンデス文明の土器ってすごいユニークなデザインをしてるんで、それだけでも観る価値あるかもですね。
今回の展示会のメインは、展示物の中心となる土器はもちろん、おそらく地上絵のムービー。ナスカといえばやっぱ地上絵なので、その辺りをどうするかってのに苦心した印象は受けました。ほかにGoogleMapのような航空写真で構成された地図を(地上絵近辺に限って)自由に操作できるような装置もあったり。てか、そのコントローラがもろ、連射ボタン付きのファミコンのパッドそのままだったのに爆笑。
ただナスカ文化に焦点を当ててるんで正直、展示物は土器ばっか。他、織物とかミイラとか色んな頭蓋骨とかあったんだけど、中心になるのはやっぱ土器なのよね。なので、しばらく観て回ると多少飽きるかも。最終日に行ったってこともあるんだけど、結構人が多くて最初の方はすごい人だかりだったんだけど、みんな同じことを感じたのか、後半は人の流れがだいぶスムーズに。ムービーも13分あるんで一人で行くと待ち時間を持て余すかも。
アンデス文明って一般にはそれほど馴染みがあるわけでもないんで、もう少し文明全体にわたった方が展示物のバリュエーションが広がって面白いかも、って感じですね(それでは趣旨が違うんだけど)。そいう意味では10年近く前にペルー移民100周年記念と題して催された『悠久の大インカ展』の方が見応えがあったといえば、そうかも。
逆にそれなりにアンデス文明に馴染みがあるなら、文明を形成する一文化に焦点を当てる今回の展示は工夫もあってまぁまぁ良かったのでは。インカを取り上げる催し物はそこそこ多いけど、それ以前の文化を取り上げる展示会って結構レアな企画ですしね。ただ、どうしてもインカと比べると地味になりがちなのが難ですが。
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2007年09月23日
フィラデルフィア美術館展
おひさしうです。
今年一番の仕事がなかなかヘビィだったんで、、、ヘビィといっても規模とか作業内容とかでなく、むしろプロジェクトの状況が、だったわけですけどね。ともあれおかげで夏の間はかるーく鬱っぽかったんでブログの方も停滞しておりました。
で、秋なので(今年も)美術館巡り。もっと早いうちに行く予定でいたにも関わらず、外が暑いので精神的に非活性状態だったんで今の今まで先延ばしにしてきたフィラデルフィア美術館展。なんと言っても明日(9/24)までなので。。。美術館にしても映画にしても何にしてもいっつも期間ギリギリになって赴くのが私なのでありました。
展示会自体はサブタイトルの「印象派と20世紀の美術」と題された通り、
- 写実主義と近代市民生活─1855年-1890年
- 印象派とポスト印象派
- キュビズムとエコール・ド・パリ─20世紀美術の展開
- シュールレアリズムと夢─不可視の風景
- アメリカ美術─大衆と個のイメージ
に分かれてまして、写実主義以後の著名画家の作品を各2-4点ほど揃える感じの満遍ない展示。
少なくとも印象派の作品に限って言うと、ヨーロッパの美術館蔵の作品が来る際よりはウリがはっきりした作品ってなかったように感じるところ。仕方ないけど。そいうところもあって見所はどの作品も結構安定してるような気がするルノワールの4作品かな。
後期の彼らしい「大きな浴女」、販促用ポスターにも使われている「ルグラン嬢の肖像」と作風が異なる作品を並べて観られるのはちょっと珍しいかも。また作風が違う作品が横並びになってるだけあって、見比べると面白い。なかなかの発見。
あと『キュビズムとエコール・ド・パリ─20世紀美術の展開』のパートではピカソの作品が5点(彫刻1点含む)とやや多め。作風が色々変わるというか進化していくピカソの各時代から概ね1点ずつで、このパートのウリ。
ちなみにシュールレアリズムのパートはジョアン・ミロ中心で4作品のみと少なめ。ま、60点近く作品が続いた後でシュールレアリズムの作品が他パートと同じように20点以上続くとしんどいだろうけど。で、このパートを含んで20作品ほど続くんだけど、正直私には色んな意味でピカソ、マティスまでが限界。
ただ、展示範囲が20世紀のアメリカ美術まで及ぶとシルクスクリーンはじめ版画作品が展示されるケースが多く、結果アンディー・ウォーホルとかの作品も展示される場合も多いんだけど、今回の展示会は彫刻を除くほぼ全作が油彩画で、それはそれである意味圧巻というか、油彩画だけで一つの展示会が開ける所蔵ってのがフィラデルフィア美術館だな。ってところでしょうか。ね。
明日はナスカ展。これも明日までなので(笑。
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2006年09月22日
バルビゾンから印象派展
秋なので美術館巡り。というわけではないんだけど、ちょこっと調べてみればこの時期興味を惹く展示会が身近で開催されていることが分かって、分かった以上は巡る。短絡的。なにせどれも終わりかけなので。
で、今回は大丸ミュージアムKYOTOで開催中(〜9/26)のバルビゾンから印象派展。バルビゾン派〜印象派の絵画展はそのどちらに重きを置くとか、誰のどの絵をメインに添えるとか、色々あるんでどこに所蔵されてる作品の展示会なのかってのが重要。そいえば夏前にも京都駅ビルにある美術館で印象派の催しをやってたっけ。今回は油彩とエッチング・リトグラフがほぼ半々で、ドゥエ美術館所蔵と北海道立帯広美術館所蔵の作品が中心。目玉になりそうな画家の作品をヨハネ・パウロ二世美術館から借りてきました(?)、という構成。
展示会名は印象派も含まれてるんですがメインは飽くまでもバルビゾン派で、よって中心はコロー / ミレー / テオドール・ルソー / トロワイヨンといったところ。でもコローとかミレーとか、バルビゾン派でもメジャーな画家を目当てに観るとちょっと当てがはずれるかも。カタログやチラシに取り上げられてるミレーの「食事の支度をする若い母親」も実物観ると、めっちゃ小さいし。
私の印象に残ったのは、木々に囲まれた道に落ちる木漏れ日の陰陽が綺麗なコンスタン・デュティユーの「樹下の道」、色使いや描写が私好みのオーギュスト・アロンジェ「森の中」。レオンス・シャブリの「羊の群れを連れ帰る羊飼い」の空の青さも印象的だったかなぁ。そんな感じ。
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2005年06月14日
ちょー久し振りの展示会情報。
まるっきり自分用の備忘録です(爆。
- ゴッホ展
- 会期:2005年05月31日〜2005年07月18日。
- 時間:10:00〜19:00(入館は18:30まで)。
- 休館日:月曜日(ただし、7月18日は開館)
- 会場:国立国際美術館
- 観覧料:一般/当日 1,500円
- ギュスターヴ・モロー展
- 会期:2005年06月07日〜2005年07月31日。
- 時間:10:00〜18:00(入館は17:30まで/特別展会期中の金曜日と土曜日は10:00〜20:00…入館は19:30まで)。
- 休館日:月曜日 ただし7月18日(月・祝)は開館、翌19日(火)休館
- 会場:兵庫県立美術館
- 観覧料:一般/当日 1,300円
- ルーヴル美術館展
- 会期:2005年07月30日〜2005年10月16日。
- 時間:10:00〜17:00(入館は16:30まで)。
- 休館日:月曜日(ただし、9月19日、10月10日は開館)
- 会場:京都市美術館
- 観覧料:一般/当日 1,300円
- 新シルクロード展
- 会期:2005年08月13日〜2005年10月10日。
- 時間:10:00〜18:00(入館は17:30まで/特別展会期中の金曜日と土曜日は10:00〜20:00…入館は19:30まで)。
- 休館日:月曜日
- 会場:兵庫県立美術館
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2003年12月31日
画材屋さんで見かけた展示会情報。
- アンコール・ワット拓本展
- 会期:2003年12月9日〜2004年1月12日。
- 時間:午前10時〜午後6時(入館は5時30分まで)。
- 年末年始:12月15,22日、28日〜1月3,5日は休館
- 会場:京都文化博物館
- 観覧料:一般700(560)円、高校・大学生500(400)円、小・中学生400(320)円
- トルコ三大文明展
- 会期:2003年12月20日〜2004年2月6日。
- 時間:午前9時30分〜午後5時(入館は午後4時30分まで)。
- 年末年始:12月28日〜1月4日は休館
- 会場:大阪歴史博物館
- 観覧料: 大人1200(1000)円、高大生900(700)円
- 大英博物館の至宝展
- 会期:2004年1月17日〜2004年3月28日。
- 時間:午前10時〜午後5時(入館は閉館30分前まで)
- 年末年始:12月28日〜1月5日は休館
- 会場:神戸市立博物館
- 観覧料:一般1300(1100)円、大学・高校生900(800)円、小・中学生500(400)円
観覧料の()内は前売
とりあえず全部行くことにしておこう。
投稿時刻: 17:34 | カテゴリ: /exhibition | 固定リンク