詩の話とかWebっぽい話とか、とにかく雑多に。
2007年09月27日
ナスカ展
前回の記事でも書いてたナスカ展、24日に観てきました。ちなみに言うと「○○日までに△△に行く(予定)」とここで書いて、その後日談を取り上げなかった場合は概ね行けてません【爆】。ということは、exhibition カテゴリで昔、備忘録代わりにピックアップしてた展示会の幾つ行けてないんだ?!とか、そういう面倒な話は抜きの方向で。
で、ナスカ展。
えーと、紀元前後〜600年辺りに現ナスカ市周辺栄えた文化で、アンデス文明においては地方単位で繁栄し、灌漑技術が発展した時期に当たるのかな。ま、地上絵で有名。この地上絵を含めてこの時期のナスカで繁栄した文化にクローズアップしたのが今回の展示会。
アンデス文明ってのは文字のない文明なんで情報伝達や表現手法ってのはそれ以外によるのよね。ちょうどナスカの頃は土器がその役割を担っていたらしく、バリュエーションに富んだ土器が勢揃いしてました。アンデス文明の土器ってすごいユニークなデザインをしてるんで、それだけでも観る価値あるかもですね。
今回の展示会のメインは、展示物の中心となる土器はもちろん、おそらく地上絵のムービー。ナスカといえばやっぱ地上絵なので、その辺りをどうするかってのに苦心した印象は受けました。ほかにGoogleMapのような航空写真で構成された地図を(地上絵近辺に限って)自由に操作できるような装置もあったり。てか、そのコントローラがもろ、連射ボタン付きのファミコンのパッドそのままだったのに爆笑。
ただナスカ文化に焦点を当ててるんで正直、展示物は土器ばっか。他、織物とかミイラとか色んな頭蓋骨とかあったんだけど、中心になるのはやっぱ土器なのよね。なので、しばらく観て回ると多少飽きるかも。最終日に行ったってこともあるんだけど、結構人が多くて最初の方はすごい人だかりだったんだけど、みんな同じことを感じたのか、後半は人の流れがだいぶスムーズに。ムービーも13分あるんで一人で行くと待ち時間を持て余すかも。
アンデス文明って一般にはそれほど馴染みがあるわけでもないんで、もう少し文明全体にわたった方が展示物のバリュエーションが広がって面白いかも、って感じですね(それでは趣旨が違うんだけど)。そいう意味では10年近く前にペルー移民100周年記念と題して催された『悠久の大インカ展』の方が見応えがあったといえば、そうかも。
逆にそれなりにアンデス文明に馴染みがあるなら、文明を形成する一文化に焦点を当てる今回の展示は工夫もあってまぁまぁ良かったのでは。インカを取り上げる催し物はそこそこ多いけど、それ以前の文化を取り上げる展示会って結構レアな企画ですしね。ただ、どうしてもインカと比べると地味になりがちなのが難ですが。
投稿時刻: 12:36 | カテゴリ: /exhibition | 固定リンク