Life is a Flower.

詩の話とかWebっぽい話とか、とにかく雑多に。

2004年11月11日

何かが垣間見えましたか?

「自分探し」の果てに (2004-11-04)
From Simple -憂鬱なプログラマによるオブジェクト指向な日々

「自分探し」という言葉は90年代に定着し、歌の歌詞にも普通に登場するようになった。背景には個性重視の社会がある。近代が個性という悪夢を生み出し、個人が「他の誰にも似ていない私」になろうとしているため、「自分探し」が必要になる。そして、他人にそれを理解してもらうため、自己呈示として自分史を語りだす。

(中略)

「他の誰でもない自分」は「誰にも似ていない」という不安も同時に生み出す。誰からも理解されない、本当に他の誰でもない自分に、人はなりたいと思うだろうか。反対に、何かの型にはまりたいと思うだろう。そして人々は「他人と一緒」と「他人とは違う」という同調と差異の欲求の狭間に陥る。

人と違いすぎてはいけない。人と同じでもいけない。その中途半端な空気の中で、「自分探し」という終わりなき旅が続く。

ネットが普及して以来、詩(あるいはポエム)を書く人って10代の人が多いんだけど、きっと似たようなところがあると思う。使う言葉にだけは凝ってやたら共感だけは惹こうとするような書き方で。

で、例えば投稿サイトに怒濤のように投稿していく期間を経て、何かしらの契機を迎えることでぱたっと自己呈示が止まるんだけど、自分とは言わなくとも何かが見つかってると良いですよね(と書くと皮肉っぽく聞こえそうだけど)。

えてして呈示する対象が変わるだけなんでしょうけれど。

投稿時刻: 02:24 | カテゴリ: /poem | 固定リンク

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