Life is a Flower.

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2004年06月20日

オランダvsチェコ

私は今大会ではスペイン/チェコ/ポルトガルを応援してるんですけど、ギリシャに苦戦しているスペイン/ポルトガルのAグループ両チームに対して、チェコはグループリーグの1位突破を決めてくれました。よっしゃ!!

前半早々にオランダのダービッツロッペンを起点とした攻勢、チェコのCBボルフの欠場でなかなか安定しない最終ラインから2点を先行された段階では、予選トータルでどう戦うかを見据えたチェコとチェコにだけは勝ちたいって感じで攻め立ててたオランダと、この試合に賭けてるものが違ったかなぁって感じだったんですけれど、組織力あるいはチームとして勝つ意識においてチェコはEURO2004™本戦出場国の中で最強だわ、多分。その辺りは前評判通りなんだけど。

オランダはダービッツを中心にこの試合に賭ける気迫がすごくあったし、それはプレー一つ一つに現れていたけれど、オランダってやっぱり一本調子なんですよね。後半13分にロッペンがボスフェルトと交代、この段階で1点リードということもあっての守備を意識した交代だったんですが、この辺りからチームのリズムは明らかに悪くなった。

オランダには攻撃的に叩き込むように、ボールを支配することでチェコを封じていた感があったので、守備という意識がフィールド上の各プレイヤーの意識を混乱させた感じ。前半はネドベドに対してオランダの守備陣はアグレッシブすぎるほど激しく当たりにいって、攻撃の起点作りさえさせないプレーをしてたのに、後半は最終ラインがずるずると下がる一方でゴール前でネドベド(あるいはコラーハインツ)にボールを持たせる機会を作っちゃってた。

追いつかれてからは再び攻撃的な選手交代をしてたんだけど、リアルタイムに戦況が変化するフィールド上で急に選手に合わせた戦術に切り替わるわけがなく、前線に残したファン・ニステルローイ(終盤は加えてファン・デル・ファールト)めがけてロングボールを送ってそれをチェコDF陣と奪い合いするしかできてなくて。後半のチェコの布陣がかなり攻撃的で一方的に攻め立てるってことができなかった(ないしチェコとしてはそうはさせなかった)のもあるんだけど(ってか、よくあの布陣でチェコも守り切ったなぁ)。

逆にチームとしてのチェコはすごかった。前半は全然最終ラインがファン・ニステルローイを抑えられなくて、「これ、ニステルローイにボールが渡ったらその度に点を取られるような大敗で終わるんちゃうやろか?」と不安になる展開だったんですけれど、前半途中からDFラインに投入されたシュミチェルを中盤に上げて4バックから3バックに減らす攻撃的布陣に切り替えてからのチェコのモチベーションと集中力が高かった。

前半は全然マークが機能してなかったDFウファルシイラネクはいつの間にかファン・ニステルローイを抑えていたし、前半よりも高い位置に最終ラインを上げていたのもあって守備は一時GKチェフ一人に任された感もあったけど、集中力も高く好プレーをしてくれてた。あと、チェコはチームの核になる選手が必ずボールの近くにいたのが印象的。押されてる時にはネドベド/ロシツキが果敢にマークに行って、FWのコラーがゴール前での空中戦に備えて戻ってたし、攻撃の際にも起点やフィニッシュとして絡んでたし。

オランダのヘイティンガが今試合2枚のイエローカードを受けて退場してなかったらどうなってたか分からなかったけど、逆に最後の最後はこれが響いたかな。もぅ終盤のオランダの最終ラインってボロボロだったもの。

今回の man of the match は1ゴール1アシストのコラーだと思うけど、個人的にあえてGKチェフを推薦したい気分。2失点だけど少なくともその内の1点はウファルシのミスだもの。特に後半は冴えていた。

投稿時刻: 15:43 | カテゴリ: /sports/soccer | 固定リンク

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