Life is a Flower.

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2004年06月20日

ポルトガルvsギリシャ

遂にEURO2004™開幕ですよ。ポルトガルって89, 91のワールドユースを制した黄金世代辺りから結構好きなチームで、その彼らの最後の国際舞台って言われてるだけに思い入れもひとしお。だったんですけれど……。

グループAの中でほぼノーマークだったギリシャ、強かったです。カウンターでしかゲームを組み立てられないのが分かっているのか、その戦術をすごく徹底した試合運びでした。

何よりもうまいと感じたのは終了から逆算したような個々の選手の動き。開始早々はかなり高い位置からポルトガルの攻撃にプレッシャーをかけてリズムを崩して、焦れたところをインターセプトで逆襲。プレッシャーだけ/マークをつけて攻撃の芽を潰す/パスをインターセプトする、場面とタイミングをびっちりとポルトガルの攻撃パターンに合わせて組み立てられた戦術を見ると、よほど研究してきたのかなって感じ。

そもそも予選早々に連敗した後の6連勝の間は無失点で来てたんですよねぇ。スペインも細かいパスを繋いでゲームを組み立てるタイプのチームなので、で現に予選ではスペインもギリシャに完封されているので、この徹底した戦術を見るとギリシャの他に予選突破するのはどこか?という風にもなってきそうです。この試合を見た後、もうギリシャが予選突破したとしても不思議とは感じない。

逆にポルトガル、開催国のプレッシャーもあったのかなぁ。全体的に今ひとつで、完全にポルトガルの典型的な負けパターンに陥ってました。テンポが良いとルイ・ジョルジュパウロ・フェレイラ辺りのサイドバックがサイドからドリブル突破→FWパウレタ+攻撃的MFの分厚い攻撃が見られるんだけど、今日の試合では中盤の底でプレイメイクしようとすると高い位置からプレッシャーをかけられてインターセプトされ、サイドのドリブル突破にはしぶとく一人はマークがつき、中央突破には2枚貼り付かれて、ボールは支配してるんだけど終始リズムが悪いまま。

後半に入って投入されたクリスティアーノ・ロナウドは若さが出た感じで、後半早々にPKを与えるファールを冒すは、クロスの精度は低いは、ロスタイムのCKをヘディングでゴールを決めたものの全体的にそれほど良いところもなく。同じく後半投入のデコはそこそこ動き良かったんだけどなぁ。

ディフェンスも各DF間あるいはDFとGKの連携が悪く、特に前半のギリシャのとにかくFWカリステアスめがけてゴール前にボールを放り込んでくる攻撃に対応できてなかったし、試合通じて修正できなかったのは、課題というよりもむしろこれが原因で予選敗退しそうなくらいに致命的。

攻撃陣のサブメンバーが結構ドリブラー揃いで、今日みたいな試合展開で選手が入れ替わっていくとピッチ上にはドリブラーばかりになる=攻撃パターンは強引にでもパウレタめがけてクロスを入れる/ドリブルで強行突破してFK狙いのいずれかになっちゃうので、ルイ・コスタはバックアッパーに回した方が良いかもしれない。ポルトガルにはストライカーがいないので(パウレタはどっちかっていうとポストプレイヤー)、攻撃の選択肢を失うとどんどんとじり貧になる傾向が強くて、状況に応じてパサーのルイ・コスタとドリブラーのクリスティアーノ・ロナウドを使い分けて攻撃の幅を保ってみるのは悪くないと思うのよ。

ポルトガルvsギリシャ戦のman of the match、ギリシャの戦術的勝利って感じで誰か一人を選ぶのって難しいんだけど、先制点となるミドルシュートを決めたカラゴウニス/ポルトガルのゲームメークを阻止しつつ後半早々にPKを決めたバシナス/守備の要デラスのウチから一人って感じかな。

投稿時刻: 02:43 | カテゴリ: /sports/soccer | 固定リンク

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