2005/4/11

APPLESEEDに未来のゲームを見た?



攻殻とイノセンスの裏番組みたいになっちゃって、ちと影のうすい「APPLESEED」ですが、見ました。
人にお薦めできるかというと微妙なのですが、面白かったというか、見る価値ありました。個人的に。
この映画ね、フル3DCGなんですよ。ゲーム業界的にいうと、ポリゴン。全部ポリゴン。そしてトゥーンシェード。
そんで、そのトゥーンシェードのポリゴンがめちゃめちゃグリグリ動くわけです。まあ映画だから当たり前なんですけど。
自分がゲーム脳だからなんですが、この映画、「次世代アニメ」というよりすごく「次世代ゲームの映像集」ぽく見えて仕方ない。
つまり、

ゲーム機が次の段階へ進化したら、グラフィックはどうなるのか?

ってことをずっと考えながら見てた。それでワクワクしてました。楽しかった。
シーンごとに当てはまるゲームがあるんですよね。HALOやタイムスプリッターみたいなFPSとか、鉄拳みたいな格闘ゲームとか、シムシティとかA列車みたいな都市開発モノとか、アーマドコアのようなロボ操縦ものとかね、そういうゲームたちが次世代に進化した姿を見せてくれてる気がするんですよ。この映画。
そういう視点でみると、非常に面白かったですよ←すごい特殊な視点ですが

あーもう、ダミュソス装備のランドメイトで飛び回って巨大な多脚砲台と戦いてえ!はやくプレステ5くらいになってフロムが作ってくれないものかね。
いや実際グラフィックはPS2でもう十分じゃんとか思ってましたけど、こういうの見るとやっぱ進化した姿を見たい!って思うね。すごいもん。
やっぱり、XBOXでも、まだまだ足りないんだなあと思いましたよ。今のゲーム機の性能じゃあ、モノが壊れる・割れる・潰れる様子ひとつにしても、リアルに表現することができないんだからなー。

ゲーム脳な感想はコレくらいにして普通のレビュー。
オススメ度ですが、士郎正宗の原作命な人にはお薦めできません。原作の舞台を借りてるけど、製作者のセンスは別物です。ハリウッド映画的になってて、ストーリーもあっさり。戦い方も、針の穴を通すように緻密で渋い作戦、ってのじゃなく、ガチンコ正面衝突な感じで士郎正宗世界の戦闘じゃあないです。
でも割り切って楽しめば面白いですよ。映像も普通のアニメと違って独特の味わいがあって面白いですし。片目でみるとすごい立体感。
音楽は賛否両論あると思いますが、自分はあまりいいと思わなかったなあ。

キャラクターは、かなり別物。別物なのはそれはそれでいいんですが、ヒトミがちょっとなー。作品の息抜き部分、マスコット的な存在になるハズだと思うんですが、マネキン的というか、女性用のブリーチのパッケージのデザインみたいな、シャープにキレイ過ぎる顔立ちで萌えれねえ。もっとほんわかしておっちょこな感じのキャラが好きなのだが、そういう人がいません。原作はもっとほんわかだったような。
あとブリアレオスのメンタル面がイマイチカッコよくないのが微妙に萎えかな。

オススメ度。原作大好き・世界観ゆがめるヤツはヌッコロス、って人は絶対見たらだめ。20点。でも原作との差うんぬん抜きで、技術の進歩って部分も含めて評価すると75点〜80点はあげたい。
フル3Dの次世代アニメ、そして次世代ポリゴンゲーの姿を垣間見てみようかなという人にはおすすめ。もうゲームのグラフィックこれ以上いらん!性能上がらんでヨシ!とか言ってる人はぜひ見てみるとよろしいです。ちょっと認識かわるかもですよ。

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