2005/1/10
続・コクピット考
連休中子供が熱出して製作厳しかったですが、なんとか2台目ができました。(写真は違います。写真はFLEXの製品です。うちのは例の木製。) 寸法の必要充分を検討した結果、フレーム材の長さがそれぞれ10〜5センチ短くなり、横幅は逆に9センチ広がりました。そしてGTフォースとGTフォースプロ両対応になりました。 これで完成品にほぼ近いんじゃないか?って感じはしてますが、もうちょっと煮詰めるとこあるので一応プロトタイプ2。 オークションにはもう2日程度かかる予定。写真まだとってないのと、初号機(廃材プロトタイプ)のインプレがまだ届いてないので。初号機の感想がぼろぼろだったら、オークション中止して根本的に見直しってことにもなりかねない。最悪、返金とかの相談もしなきゃならないかもしれないし。 本当に喜んでもらえることを祈ってるんですが、こればかりはフタを開けてみないことにはどうにもわからないので…
前回の続き。
AMOが考えた結論として、ハンドルコントローラーコックピットの本質は「シート・ハンドル・ペダルの3者の位置関係を固定することのできる装置」ってことで原則ファイナルアンサーなわけですが、もう一つ重要な要素があると思うんですよ。それは重量。 例のページには座椅子・ダイニングチェア・一人がけソファと3通りの使い方が紹介されてるけど、実は仲間はずれが一つあって、ほかの使い方とまったく違う。 賢明な読者の方はお分かりと思いますが、ダイニングチェアモードだけフレームにユーザーの体重がかからない。これは決定的に重要な違い。
運搬や片づけを考えると軽量なアルミフレームなどがいいのですが、基本的に何かを固定する台っていうのは重いほうが良いに決まっているわけです。これは日曜大工の作業台でも何でもそう。 動かないものを置いとくだけなら軽くてもいいけど、台に固定・接触した何かが動くのであればかならず反作用で揺さぶられるわけで、重ければ重いほどその揺れを小さくできる。動かずに受け止められる。 特にGTフォースPROは、軽いミニテーブルなどは、回転力で浮かせたりしてしまうくらいフォースがすごいらしいので、軽い台だと話にならないらしいです。
そこで本格的なコクピットはほぼ例外なくユーザーの体重がフレームにかかる設計になっています。人が乗ればそれだけで50キロ以上重くなりますからね。
ただし、ここでもただ体乗せれば何でもいいかというとそうではなくて、「後ろ足の長さ」がポイントになる。前後のスパンの中で体重がかかるポイントがあまりにも後ろ端に寄りすぎていると、テコの原理の逆作用で前のほうについているペダル部などにはほとんど押さえが利かない、ってことが起こる。だからユーザーの体重は、理想を言えばアンダーボーンの中心に近いところにかけたいわけですが、基本的に体重がかかる部分はコクピットの最後端あたりになるので、コクピット前部に対しても体重の効きを良くしてやろうと思えば後ろ足を伸ばしてやるしかない。 写真はご存知レースゲーム環境の究極アイテムショップ、FREX GPの商品写真ですが、これフレームの一番後ろまでシート動かしたら誰もペダルに足が届かないはず。でも切り詰めたりはしない。無駄じゃない。それは後ろ足の長さに意味があるから(多分)。
ウチの話に戻りまして、ダイニングチェアモードでも専用の底板を渡してフレームに体重かけることも考えましたが、どうしても元々高い座面がさらに上がってプレイしづらくなるし、幸い僕の木製コクピットは自重が15キロくらいあるので、重量面はそこそこ快適だと判断してそのままにしました。コレがアルミフレームだったらずっと軽いので、体重乗せない使い方でGTフォースプロではかなり厳しいはず。
そんなわけで総まとめ
ハンドルコクピットは ・シート、ハンドル、ペダルの3者の位置関係ががっちり固定できて ・プレーヤーの体重がコクピットにかかり ・しかも後ろ足を長く取って体重の効きをよくでき ・各部のポジション調整の自由度が高く ・ちょっとオーバースペックな位しっかり頑丈なもの が、ベストと思います。
あと、プレイの快適性とは関係ないですができれば ・本体が軽量で ・片づけが簡単コンパクト
も要素かな?
なるべく安価なコクピットでこれらの条件を満たすようにしたいと思います。 あ、木製フレームと言う時点で本体軽量は捨ててますので、それ以外かな。 木製本格コクピットの元祖と言われるよう、がんばっていきますです。 特に…ほとんどの本格コクピットは「俺に合わせて画面高さを調整しろや」ってえらそうな態度なので、「本格コクピットとしても使えますけど、画面の高さが変えられなかったらこっちであわせますから」という謙虚さを売りにしていけたらなあ、と思います。
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