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[ 12 ] ■ 投稿日 2006年04月11日 (TUE) 00:29:19
[ FILE: kakusen.jpg(3916 Byte) ]
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木工では 穴とほぞの加工は避けては通れません。ほぞ加工は比較的正確にできますが 穴加工(普通穴掘りという)はむずかしいです。だから建具でも 穴を掘った後で その穴に合わせてほぞを加工します。
 今は 角鑿機(カクセンキと読むらしい)という機械で明けます。
もちろん四角い穴です。見たことない人に説明は難しいですが 四角いパイプの中にドリルが回っていると 想像してください。そして四角いパイプの先が鋭利になっていて 材料を押し切るわけです。無理やり・・・。だから材料によっては ずれるんですよね 微妙に・・・。しかもドリルは長いもんだから
振れちゃうし 微妙にだけど。
 でも 手で掘るより速い、正確ということで 我慢しましょう((笑))
昔はどうしてたかって言うと 鑿(のみ)と金鎚(カナヅチ)でトンカントンカンと、 建具のような細長い穴は 途中で止める穴は掘りにくいので 反対側からも掘って 通し穴にした方が堀りやすいです そのせいかどうかは判りませんが 昔の建具はほとんどが“通しほぞ”(建具の横からほぞが見える)でした。(ボンドのない時代でしたから楔(クサビ)止めしてました)
 親父の時代には穴掘り名人とかが居て 組子の桟の穴なんか それはそれは
すんごい スピードで掘ったそうです 台に10本ほど並べ 座布団を敷いて腰掛け 手につばをはき 片手にノミを 片手には玄翁をふりあげて ダダダダ・・・っと(ゆっくりやると かえって揃わないようです(爆))
 昭和30年も半ばになると ベルト式の角ノミ機が登場してきました。
産業革命とでも言いましょうか(田舎は遅いんです!)大きな穴しか明けられませんでしたが なにせスピードがちがいます 職人のあこがれだったようです。初期の物は切りくずを吹き飛ばす 送風機が付いていないもんだから 職人は出てくる切りくずを 口で吹き飛ばすしかなくって 10個も穴を明けたら目が回って 息が切れて 大変だったとか。(切りくずがたまると スミが見えないから 掘れない) ちなみに 角ノミ機から出た切りくずの事を 
「のみくそ」って言うんだって!昔の職人は!お下品((笑))

人形ケース
[ 11 ] ■ 投稿日 2004年12月06日 (MON) 01:06:41
建具(たてぐ)って常識的には平面で厚さは厚くっても50mm程度のものです。だから組み立てだって2次元だけ考えて作っていれば 大抵のものは
出来てしまいます。(そこが家具屋さんとの違いとでも言いますか・・・。)
 いつの頃からか 習ったわけではないけど 人形ケースの注文が来るようになりました。 3次元の仕事です、家具のように板の面で構成されるわけではなくて 柱を4本立てて その上にガラスの額を取り付けます。(軸組み) 凝った物だと 前面が開くようになっています。中の人形がよく見えるように柱の部分は出来るだけ細くします。(当然ガラスの溝は浅いですからガラス採寸には気をつけます)
 背面はベニヤ板を表装したもの(大きなものだとクロス貼りです)
金色が多いかな!
 床にあたる部分は人形を載せたときにゆがまないように補強が必要です
床も表装したり 毛氈(もうせん:赤のフェルトなど)を貼ります。
 ↑すべて自己流です 習ったことないから^^;

 そうやって自己流でやってるうちに だんだん大きなケースの注文が来る
ように なってきて 地場産商品の陳列ケース お祭りの山車の模型(結構でかい)ケース、学校の章典棚(優勝旗とか 楯とか飾る棚) 仏像ケース
などなど・・・・。 
 今 幅3.5mのケースの見積もりが来ています(そんなの 作ったことないぞ〜!!)

健康住宅
[ 10 ] ■ 投稿日 2004年07月08日 (THU) 01:18:24
[ FILE: newbond.gif(25310 Byte) ]
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このところちょっと面倒になってきているのが 住宅の“ホルムアルデヒド” 住んでいると 目がチカチカしたり 気分が悪くなったり の原因となるらしい。“シックハウス症候群”と呼んでるそうです。
 新建材から染み出てくるらしくって 自然になくなるには 2,3年かかるらしい。そこでそんな悪い成分を含んだものは使わないでおこうと
『健康住宅対応品』というものがでてきました。建具に関するものでは
接着剤(木工ボンド・障子のり)、ベニヤ板(化粧ベニヤ)など。
工務店なんかに『出荷照明』を提出しなきゃなんない(面倒^^;)
 完成検査でも しっかり測定されるらしくって ごまかせないようになっています。昔の住宅じゃ考えられませんが・・・・。 

螺旋組(ねじくみ)
[ 9 ] ■ 投稿日 2004年06月08日 (TUE) 00:21:42
[ FILE: 05090018.jpg(45810 Byte) ]
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写真をよ〜〜〜く見てください どうやって組むのでしょう
(部材はつながっていて接着剤など使っていません。)
これは 『籠目(かごめ)』といいます 竹の籠を編むように組む というわけにはいかないのです 昭和の初期の頃までは この組み方は秘伝とされ
なかなか 教えてはもらえなかったそうです。
『籠目』に限らず 『菱(ひし)』や『狐格子(きつねごうし)』にも
螺旋組の技法があります。 古い地蔵堂の格子によく施されていました
でも・・・言われないと 気づかないですよねぇ^^;
昔の人はこんなところに技を凝ったんですね。
 今じゃ・・・報われません (T^T)

組手越し(クデゴシ)
[ 7 ] ■ 投稿日 2004年06月05日 (SAT) 23:10:42
[ FILE: kudegosi.gif(45816 Byte) ]
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高級な障子の桟の加工に 『組手越し』というのがあります(→写真)
障子の桟に面を取るときに必ず必要になる技法です。
組手の部分を見てください なんだかややこしい形の組手が切ってあるでしょ! これを桟の交差するところ全部にやるわけです。
(メチャメチャ面倒で しかも精度が必要)
きたろうは 2年目にしかも当時は手作業でやらされました。

『組手越し』の『越し』の部分は きたろう的には『腰』のほうが
いいんじゃないかと思います。桟の一部を面の取り合いのため切り欠くことを『腰押し』っていいますから。ちがうかなぁ・・・。

組手
[ 6 ] ■ 投稿日 2003年03月29日 (SAT) 23:39:42
[ FILE: kude.jpg(18390 Byte) ]
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組手 “くで”と読みます。 障子の組子には欠かせない細工です。組子が交差する部分は お互いに半分ずつ切り欠いて組み合わせてあります。(写真) 昔から 職人はこの組手を細工する(くでを切るといいます)技術を磨くのがことに大切でした。組手の幅、間隔 これを正確に切らないと 組子が 反ったり ゆがんだり ゆるくてはずれたりと 建具になりません。
特に菱組子の場合は シビアです。「付け子」よ呼ぶ 障子を貼るためのふちが付けられなくなるのです。(菱組子には ホゾがないため 付け子は
ボンドで 面付けするしかないので 組子が反ってしまうと 固定できないのです)

 手作業でやっていた昔は 胴付き鋸 と ノミを使って10本づつ位並べて切っていましたが 今では いやでも直角に深さも一定に切ることが出来る「ラジアルソー」という機械を使って切っています。

 組手の正確さも大切ですが 組子の太さにも大変気を使います。せっかく正確な組手を切っても 組子の太さが まちまちだと意味がありません。
特に 書院障子や組子欄間 などの細い組子を削る場合は 0.1mm以下の調整が必要です。(実際に組手を切ってはめ合わせてみるのが一番です)

組子細工が一般に趣味として広がらないのは こんなところに原因があるのではないかと思います。「組子細工教室」の打診がありましたが どうしても このことがネックになって 断ってしまいました。(手作業で組手を切るには 鋸の挽き方から練習して毎日やっても数週間はかかると思います。実際今の職人でも手作業でやれる人は そう多くはいません(汗))

さて ここまでは 普通の障子の組手について話してきましたが 組手は奥が深いです 次回は組子に大きな面を取る場合に不可欠な 「クデゴシ」に
ついて語りたいと思います。  つづく
    

本年もよろしくお願いします
[ 5 ] ■ 投稿日 2003年01月01日 (WED) 00:37:48
[ FILE: sagyoutyu.jpg(18023 Byte) ]
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昨年は この仕事のHPを作ったにもかかわらず後半において 更新がないままとなってしまいましたこと お詫び申し上げます。
今年こそは 内容の充実に努めていけるようがんばりますので 
なにとぞよろしくお願い申し上げます。

手作りですか?
[ 4 ] ■ 投稿日 2002年07月21日 (SUN) 09:38:10
 多い質問がこれです。 100%人力で作ってるわけではありません。
90%くらいは機械を使ってます。(期待に添えなくてごめんなさい(笑))
本当に 人力だけで作っていたのは 50年前(昭和で言うと25年位)
までじゃないでしょうか。製材用の 大きな丸のこ盤(マンノコと呼んでいた)があるのが関の山で 若い弟子たちは朝から晩まで鉋(かんな)で板や
棒を 削っていたらしいです。当然おなかがすきますから 大きなアルマイトの弁当箱2個にぎっしりご飯を詰めて ぺろりと平らげたそうです。
 昔の徒弟制度の時代の話ですから きちんと削ってないと兄弟子から
鉋を投げつけられた そんなこともあったそうです。(怖い)
 
現在では材料を入れたら 真っ直ぐにしかも4面同時に削って出てくる機械もありますが 職人的には 材料の無駄が多い(歩留まりが悪い)ことと
真っ直ぐに削るための調整の時間がかなり必要なこと 機械が高価なことから(これが一番かな(笑)) 田鶴浜ではあまり導入されてません。
 
 田鶴浜の職人は 機械を使って 手で削ってるんですよ 機械を使って手で穴を掘り 機械を使って手で溝を切る 機械を使って手で組み立ててる
 要するに 「機械という道具を使った 手作りです。」が正しいと思います。 やっぱり 手作りなんです 今でも。


尺貫法 その3
[ 3 ] ■ 投稿日 2002年06月22日 (SAT) 14:40:59
[ FILE: sukoya.jpg(28931 Byte) ]
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昭和41年に改正「計量法」により、尺貫法による定規や升などの製造販売が禁止されました。 “禁止”ですよ 日本に作ってはいけないものがあるなんて信じられない 法律でしょ? 鉄砲(古い言いかた^^;)と同じくらい危険なもの?日本中の 大工さんがどれほど困ったものか  でもホームセンターには売ってます 「尺相当目盛り付き」メジャー なんで??(^^;;)
 
 永六輔さんが頑張ってくれたんですよhttp://www.niji.or.jp/home/m_kagawa/daiku/sasigane1/daikudougu.html
↑にも出てきますが 「○○のさしがねか?」(企てごと)の“さしがね”ってこれが語源だと思うんです。 (さしがね=90度に曲がった金属製の物差し 私は本当に90度って信じていませんが^^;)ほんとの職人さんは
買ってきたばかりの さしがね でも修正して使います。
 じゃあ何使って直角の線を引くの?・・・スコヤって物を使います(写真)鉛筆じゃ太いので “白引き”(刃物)で筋をつけます。平行線は
“罫引き”で2本 3本の線を一回で書きます。

 とまあ とりとめもなく 尺貫法 書きましたが さすがに重さの単位は
建具では使いませんね。 
 その1 で出てきた 「石(こく)」ですが建具では 原材料の材木の量をいうときに使います。体積で取引しているわけです。たとえば 一梱包 3石25万円のように、  薄板なんかは“坪”(面積)で取引されます。
なかなか 尺貫法から抜け出られませんね。(汗)

  

尺貫法 その2
[ 2 ] ■ 投稿日 2002年06月22日 (SAT) 01:14:29
[ FILE: orijaku.jpg(3199 Byte) ]
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きたろうがこの業界に入ったとき(もう20年も前になる)親父が使っていた物差しは 竹製の3尺ざし と 携帯用の「折尺」でした(写真)
(巻尺、メジャーはホームセンターにいくらでもあったとゆうのに(ーー;))
 まずは この「尺」に慣れることが先決でした。
 学生の時は機械工学を専攻してたこともあって 単位はすべて「mm」
目分量なんてもってのほかで 1/100mmまで マイクロメーターやダイヤルゲージで計ることが当たり前でした。 しかし竹製の3尺ざしでは 最低のメモリが 1分(いちぶ 約3mm)それ以下は 目分量で 「2尺8寸5分2厘5毛」ってな具合で (^^;) しかも 親父の差しと きたろうの差しでは 気のせいか長さがちがう・・・こんな状態! 愕然としました。
 (しかし 一般住宅の建具の幅寸法が 1分くらい違っても 現場では
たいした影響のないことを知ったのは数年後でした。)
 「そんなんで 隙間の出来ないような細工可能なの?」と思うでしょう、ところが 細かいところはすべて現物合わせだから物差しはあまり使いません 外枠寸法さえ決めてしまえば あとは現物合わせで作ってしいます。職人の技です。

 尺貫法からちょっとずれてしまいましたが 昔の職人さんは図面を持っていないのもそのためなんですね そのかわり 「型棒」 というものを作って(穴を明ける位置とかが記してある棒)戸の型ごとに 何本も持っていたものです。
 現在では建築図面や工務店の寸法指示が「mm単位」となっているので
若い世代の職人はmmと尺の両方で製作しているようです。
 きたろうも混在です。      つづく



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