この投稿作に出された課題

「罰からのバベル」というタイトルで作品を書く

「初恋」をキーワードとして作品中で使う

その塔は　罰を受けたのではなく

罰を作るために建てられたのだ　という

タワー　オブ　バベル

どこまでも　登っていけないなんて　分かっていた

破れ　悲劇を味わうことが　初恋の役目であるかのように

崩れ　形をなくす　砂山が　いつまでもあると思っていないように

私はそれでも　あなたを愛していると言いたいのだ

それは　あなたからの愛を求めているわけではなく

愛を伝えることだけに　行われたことなのだ

でも　やっぱり

愛はただ　そこにあるだけでも　意味はあるのだけれど

重ねあう愛こそ　本当の愛なのです　と

言ってしまいそうで　怖い

愛とは　素直であるべきだと

誰より分かっている私を

あなたは　分かってくれるだろうか

罰を受けてもいい　この誤った塔を　あなたへ向けて