投稿時間:2006/01/13(Fri) 03:06 投稿者名:DARKZONE
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「すごい窓」
僕の乗る蒸気機関車は『太陽行き』の特急列車にとびのった きしむレールにとびかう枕木 頭の中ではすごい窓の回想が木漏れ日になってぐるぐるまわり 終着点には誰もいない水道の水たまりがちいさなしずくを落としていることまでが克明に感じられ
そして僕は新聞をひろげた
車内では黄色い花々がいっせいに炸裂 登場した機関手はワイヤーと私書箱片手にチーズの切符に穴をあけていく
そんなお祝いもつかの間
蒸気機関車は『春半ば過ぎ』の途中駅で下車 水たまりにつまずき輝くよろこびの涙を迫りくる秋の乙女たちに捧げた
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